第1話
ーユグドラシルー
どれくらいの時間が経ったのか、、、
少しずつ意識がもどってきた。
覚えている、、、月に吸い込まれて、一瞬で星を超えてきた感じだ。
ここは明るい。あたたかい。どうなった?
気が付くと無数の光の玉が集まる場所にいた。光が漂っている。
静かなところ。時々、鈴のような音が聞こえる。
「・・・夢?」
そう思った。
光が集まり、白く輝いた。
そして、、、声がした。女の人の声。
「聞こえますか?」
「私の声が聞こえますか?」
確かに聞こえた。どこからか分からない。
光が僕の前に集まり、女性が現れた。
女性は僕の目を見て話す。

「あなたは生きている。なぜ、ここに来れた?」
「ここは人の魂が集まる場所。生涯を終えた魂がたどり着く場所」
「あなたは、、、魂の存在。体は星にある、、、生きている」
僕は生きているのか・・・。
戻れるのか・・・。
パニックになりそうな状況なのに落ち着いている。この場所の存在が理解できる。
僕はいろんな事を聞こうとした。でも、僕が聞きたい事を、先に語ってくれる。
「ここはユグドラシル」
「人の魂はここに集まり経験した事、知識、記憶を全て置いていく」
「そして、元居た星へもどり新しい人生を始める。その繰り返し」
「その中で魂は進化する」
「進化した魂は生まれ変わる時にユグドラシルの知識を一部持ち帰り、その者がその星の技術を
発展させる」
そして彼女は僕が恐れていた事を話し始める。
「あなたはもう元の体には戻れない」
「ここは生まれ変わる場所。新たな人へ生まれ変わり、記憶はここへ置いていく」
「でもあなたがここへ来た理由を・・・」
「・・・・・・!!」
光の玉がざわめく。空間が歪む。
バグのような。
「これは人が意図的にユグドラシルの記憶へアクセスしている」
「数年でアクセスが増えてきている」
「新たな疑似的な魂を感じる」
地球にそんな事ができる技術はない。きっとここの存在も誰も知らない。
僕がここへ来た理由があるとしたら、この歪みと関係があるのか・・・?
「人が住む星はいくつかある。魂に触れる技術が生まれるとしたら、、、」
「一人、魂の進化が遥かに進んだものがいる」
「その星へ行き、その人と接触できれば、、、、もしかしたら、、、」
女性は僕を見て選択を迫る
「あなたは魂の存在。アクセスしてくる疑似的な魂と重なると、この光が来た場所へ
たどり着けます」
「私はあなたが居れば一緒に行く事ができる」
「これはあなただけではない。ユグドラシルにとっても特別な選択になるかもしれない」
「行きますか?」
歪みが収まっていく。歪んだ光が元の星へ帰っていく。
考えている時間がないと感じた。この光に付いて行けば何かが変わる。
ここに居ても、戻れない。
きっとこれは偶然じゃない。
僕はこの出会いを信じてみようと思った。
僕は光の中へ飛び込み、そして何かと重なった。その瞬間
光の中を移動した。

気が付くと僕は・・・
つづく
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