ユグドラシルの記憶 第5話

fantasy

第5話

ー可能性ー

ユグドラシルと人工的に繋がれるかもしれない・・・

それが出来たら、どんな事が可能になるのか、、、

ここにいる研究員たちは皆感じ取っていた。

新たな技術、化学。まだ見たことのない世界が想像できる。

そして星を救える方法

皆が希望を抱き始めた。

シオン

「心配しなくても大丈夫だ。俺はお前たちを拘束するつもりはない。でも研究の協力はしてもらいたいがな。念のために聞いとくが、かおるはユグドラシルにある知識は持っているのか?」

かおる

「ユグドラシルの役割は説明できるけど、知識にはアクセスできない。どこに存在しているかも説明できない」

シオン

「だよな。分かった!これから俺たちはさっきのデータを使って研究を進める。お前たちは協力という形で手伝ってくれれば良い。監視下に置かれて窮屈と思うが、もう少し我慢してくれ。後で施設の外とか案内してやるからな」

僕たちは施設の中なら自由に行動しても良いことになった。

シオンさんは「ヤルことがある」と慌ただしく行ってしまった。

居なくなると急に不安になったけど、ここに居ても良いんだと感じる。

かおるはずっと何かを考えている様子だ。質問をしたら答えてくれるけど・・・無表情な感じだ。

でも、魂が定着してから何か感情のようなものを感じたんだ。少しだけど・・・何か・・・。

少し状況が落ち着いた感じがした。僕たちは部屋に案内されて、ゆっくりと考える時間ができた。

研究が進んだら僕は元の体に戻れるかもしれない。

かおるが言っていたユグドラシルにダメージを与える存在?

ユグドラシルが壊れたら元に戻れなくなるのかな?

色々と考えてしまう。

かおると話をしてみようかな。

ひより

「急に名前が付けられちゃったね。改めて自己紹介しない?」

かおる

「そうね。私はユグドラシルの意思。あなたの魂に導かれ、ここの技術で作られた疑似魂と融合することでホムンクルスに入れた。そして名前がかおるになった」

ひより

「僕はひより。地球で普通に暮らしていた。じいちゃんの家に遊びに来た夜に急に意識がなくなって、光の中で君と出会った。名前を漢字で書くとこう書くんだ ー陽縁ー 太陽のように明るい、陽の当るところに縁があるようにって名付けられたってじいちゃんが言っていた。かおるにも漢字を付けない?」

かおる

「良いけど、漢字を付けても使う事がない」

ひより

「自己紹介する時に話のネタになることもあるかなって思ってね」

僕はたくさん漢字を書いて彼女に見せた。候補もいくつか並べて選んでもらった。

そして彼女の名前は ー花織ー と決まった。

花織

「よろしくね、ひより。ありがとう」

あっ・・・

少しだけど・・・笑ってくれた。

つづく

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