第16話
ー生まれ変わるー
花織の表情が普通の女の子みたいに見える。
ユグドラシルから来たばかりの時は無表情で淡々と話をしていたのに・・・
時間が経つにつれて・・・って
もしかして花織も!?
僕たちは自動販売機でジュースを買って部屋に戻ってきた。
しばらく、シオンさんとミコトさんの話題で会話が弾んだ。そして、これからのことを話し始めると花織の表情が少し暗くなった。
僕は、花織が「話したいことがある」って言っていたことに不安を感じていた。
ひより
「さっき言っていた話したいことって何?」
花織
「・・・・・・・・・・」
ひより
「無理に話さなくても良いよ。気が向いたらで」
花織
「ひよりに不安を与えるかもしれないと思って言うタイミングを探していた」
ひより
「もしかして、感情が普通の女の子みたいになってきている!?とか・・・」
花織
「やっぱり気づいていたのね。でもね、これは ”魂を持つ” ということ」

「私はユグドラシルの一部として存在していた。魂を持たない、生命体でもない。膨大な記憶と知識が生み出した存在。意志のようなものね。そして、ひよりの魂に導かれ疑似魂と融合することでホムンクルスに入ることができた。あの時、髪色が銀色になったときから感じていたの。寿命ができた・・・と」
ひより
「それって、普通の人間と同じになったってことだよね。何か問題があるの?」
花織
「普通に生きるだけなら何も問題はない。でも、魂がこのホムンクルスに馴染んでいくにつれて、ユグドラシルで存在していた時の記憶が失われていく。人が生まれ変わる際、前世の記憶がなくなるように、私もホムンクルスとして生まれ変わった。記憶は引き継げない」
ひより「!!」
「そんな、、、じゃー僕も地球に居た時の記憶がなくなるのかな?」
花織
「本来ならそうかもしれない。でも、ひよりは本物の魂でユグドラシルに来た時から不自然だった。生きた状態でユグドラシルに来ることはできないから。もしかしたら、魂が進化しようとして体を離れたのかもしれない。魂の進化が成功していれば、ひよりは前世の記憶を持ったまま生まれ変われる」
「そして、潜在能力を100%引き出せる」
ひより
「花織はこれからどうなるの?」
花織
「今はまだ、記憶も残っているし、体の能力もある程度発揮できる。どのくらいの時間があるか分からないけど、少しずつ普通の人間と同じになっていく。記憶も、、、おそらく、、、ホムンクルスに入ってからの物になる。脳にはユグドラシルの記憶が残っているかもしれないけど、、、私の意思では引き出せないと思う」
ひより
「・・・・・・・」
「僕は、元の体に戻れる方法を花織が導いてくれると思っていた。完全に甘えていた。でも、これからは頼ってばかりいないで自分のチカラで進まなきゃだね。普通の女の子になった花織を僕が守ってあげられるくらい強くなるよ」
花織
「ありがと。私も能力があるうちは足手まといにはならないよ。でも、この前襲ってきた部隊と戦うためには訓練が必要と思う。身体能力は高くても使いこなせていないから」
ひより
「それだ!!できることから始めよう!」
ミコト
「おっ起きてるな。朝ご飯は食べれる?」
ひより
「ミコトさん!ここで戦闘訓練とかってできたりします?」
ミコト
「いきなりだな。どうした?」
僕はミコトさんにこれからのことを話した。そして、花織が自分の魂について説明した。ミコトさんは少し考え込んでいた。独り言をつぶやきながら・・・
僕と花織は目を合わせて首を傾げた。
で、ミコトさんの顔を見ると、、、凄くギラギラしていた・・・

ミコト
「お前たち!!私を誰だと思っている!?戦闘訓練!?」
「ふふふふふ、、、」
「全て私に任せておけ!私がガツガツ鍛えてやるよ!」
ひより・花織「マ・ジ・で・す・か!?」

ミコトさんは人より身体能力が高くて、器用で、昔から喧嘩が強かったらしい。よくシオンさんをボコボコにしたとか。特殊部隊が使うような戦闘訓練も経験があるそうで、、、何者!?って感じです。
つづく
第17話を書いたらここに貼りますね↓↓↓
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